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基本的な動作概念

ここでは Halftone エフェクト(以下、本プラグイン)の基本的な動作概念を説明します。

Halftone オーバービュー

Halftone オーバービュー

ドット

本プラグインが描画する最小単位の形状を便宜上「ドット」と呼びます。

「ドット」は色、半径(サイズ)、形状、アスペクト、角度、といったオブジェクトとしての図形が持つ基本的なパラメータを持っており、ユーザーが調整することが可能です。

ただし、それらのパラメータの調整はドット毎にユーザーが設定するのではなく、並べられたドットの集団に対して行われます。

ドットの形状
circle square round-
square
cross diamond star

並べられたドット

ドットを一定間隔で並べて初めて、ハーフトーンの基本状態となります。
ドットの持つ基本的なパラメータへの変更は、このドットの集団全体に対する変更になります。

指定間隔で
並べられたドット

ランダマイズ

ドットの集団に対して、個々のドットが持つ属性をランダマイズすることが出来ます。

サイズ、アスペクト、角度に対しランダマイズした例

エフェクター

エフェクターは輝度情報マップを参照して、ドットの持つプロパティーに効果を与える機能です。

輝度情報マップ(左)と
ドットへの効果(右)

Effector 詳細

エフェクト強度マップ(Effect Map)

エフェクト強度マップとはエフェクト効果の強さを 0〜1.0 で表した輝度情報マップです。

エフェクト強度(=輝度)とエフェクト効果の関係

プラグイン上では「Effect Map」プルダウンメニューより標準で用意されているマップやカスタムマップを使用するかどうかを選択することが出来ます。

標準で用意されているエフェクト強度マップ
Radial Radial Mirror Linear Linear Mirror

3種類の効果タイプABS,Ratio,Offset

ドットの持つプロパティー(Size,Aspect,Rotation,Opacity)への効果には ABS,Ratio,Offset の 3 種類あり、それぞれ効果が異なります。これらの違いへの理解が効果的なエフェクタの使用に役立つでしょう。

例:Dot Rotation 0~360におけるそれぞれのコントロールの違い。

この Rotation の例では、ABS はオリジナルドットの角度に関係なくエフェクト強度最大地点で 90° を維持し続け、Ratio ではオリジナルドットが 1 回転する間に 3 回転し、Offset は常にオリジナルドットと 90° の関係を持つ点に注目してください。

ABS

ABS は絶対値指定のためのコントロールです。
ABS 指定したパラメータはオリジナルドットの値とは関係なく、その値に向かって効果が現れます。
エフェクト効果最大地点での値を固定したい場合に適しています。

Ratio

Ratio(レシオ)は倍率指定のためのコントロールです。
倍率指定のため、元の値が 0 の場合効果が現れません。
元のパラメータに比例して効果を与えたい場合に適しています。

Offset

Offset は差分値設定のためのコントロールです。

差分値設定のため、Ratio コントロールとは異なり元の値が 0 であっても効果が得られ、また ABS コントロールのように元の値の変化を固定値で上書きすることもありません。

Rotation や Aspect のように元の値が 0 であっても効果を得たい場合などに適しています。

ABS,Ratio,Offset の合成

1 つのエフェクタで ABS,Ratio,Offset を同じプロパティー値に使用した場合、そのままの計算結果がエフェクト効果最大地点での値に適用されます。

(ABS値 × Ratio値 + Offset値) × エフェクト強度 = ドットプロパティー値

Size パラメータにおける ABS,Ratio,Offset 合成例

カラーブレンド

エフェクタ内のカラーブレンドでは、ドット色(Dot Color)とブレンドカラー(Blend Color)、ブレンドモード(Blend Mode)で決定される色をエフェクト強度 = 1.0 における色とし、ドットカラーからその色に向かってエフェクト強度に応じたグラデーション補完を行います。

エフェクタのカラーブレンド概念

Shift Hue

Shift Hue ではエフェクト強度に応じて色相をシフト(ずらす)するパラメータです。

Shift Hue の効果