属性オーバーライド
[属性オーバーライド] は、シーンやビューレイヤーのカスタムプロパティを参照し、ラインノードのプロパティのデータパスに合致するものがあればライン描画パラメーターを置き換える機能です。数値、色、チェックボックスのプロパティに対して [属性オーバーライド] を使用でき、特定のビューレイヤーでのみライン描画を無効にしたり、シーンごとにラインの調整を行うことができます。
設定方法¶
Pencil+ 4 ラインサイドバーのパネルのプロパティ表示上でマウスを右クリックし、コンテキストメニューを表示して属性オーバーライドを選択します。属性オーバーライドが有効になると、プロパティにはアイコンが表示されます。
注意
Blenderのバージョンによっては作成可能なカスタムプロパティに制限があります。そのため、例えばチェックボックスに対して [属性オーバーライド] を有効化した場合、通常の見た目と異なる表示になる場合があります。
また、ビューレイヤープロパティのカスタムプロパティは Blender 3.3.X バージョンまでは表示されません。 [属性オーバーライド] をビューレイヤープロパティのカスタムプロパティで確認できるのは Blender 3.4.0 バージョン以降になります。
削除¶
Pencil+ 4 ラインサイドバーのパネルに表示されているシーンかビューレイヤーアイコンをクリックするか、カスタムプロパティに表示されている [✕] アイコンを選択します。
データパスとカスタムプロパティの合致条件¶
ノード名についての注意点¶
データパスには nodes["Brush Settings"].size
のようにノード名が含まれいます。このため、[属性オーバーライド] を作成した後にノード名を変更した場合、作成済みのカスタムプロパティとは合致しなくなるため [属性オーバーライド] が無効になります。カスタムプロパティの名前を修正するか、再び [属性オーバーライド] を初期化してください。
複数のノードツリー使用時の注意点¶
複数のPencil+ 4 ライン ノードツリーに同一の名前のノードが存在する場合、その全てのノード対して単一の [属性オーバーライド] が機能します。複数のノードツリーにまたがる置換を行いたくない場合は、ノードツリーごとに固有のノード名を設定してください。
正規表現の利用¶
データパスとカスタムプロパティは文字列の一致だけではなく、正規表現を利用した指定も可能です。例えばカスタムプロパティ名を nodes\[.*\]\.size
のように編集した場合、ノード全ての size
プロパティがカスタムプロパティの設定値に置換されます。
アニメーションとドライバー設定¶
Blender の仕様によりラインノードのプロパティはアニメーションやドライバーに対応していませんが、 [属性オーバーライド] を利用し、カスタムプロパティ側をアニメーションさせたり、ドライバーを設定することもできます。